小型家電のリサイクル

To the next innovation
~アップサイクルへの取り組み~

物が過剰に生産され、消費され、廃棄される中、マテックではあらゆる資源の再生・創造・開発をモットーに、資源リサイクルを主幹事業としてきましたが、回収した資源や素材をただ資源として再生するだけでなく、より価値を高めたものに活かしていきたいという想いから始まったのがこの取り組みです。
さらに、北海道という地で地域に根ざした企業であるからこそ、北海道の魅力を発信していきたいとも考え、志を同じくする企業様と協力してアップサイクル製品の製作に至りました。
出来上がった製品は、素材から無駄な要素を省き、素材そのものの魅力をダイレクトに活かすことで、それぞれの素材の可能性が引きだされ、どれも魅力的な製品に仕上がっております。
色々な物であふれた消費社会だからこそ、限りある資源を有効に活用し、環境に優しく人々の心が豊かになるよう、我々は次のイノベーションとなりうる製品を作り上げることで、持続可能な社会の形成や地球環境保全に寄与することを願っています。

廃材を利用したアップサイクル製品

  • 自動車の廃ガラスを使用した製品

    自動車の廃ガラスは、今まではグラスウール(断熱材)の原料としての使用用途がほとんどでありましたが、「他の用途にも利用できるのではないか?」という思いから廃ガラスを使用した製品の製作を考案しました。
    製作していただいているのは北海道小樽市にある「株式会社深川硝子工芸」様で、当社から発生する廃ガラスを原料にグラスやお皿などの食器や花瓶などガラス製品の製作にご協力いただいております。

    自動車の窓ガラスの回収

    再生ガラスは不純物が混じるため気泡が多く入っており、使用するガラスの透過率や色調などにより、濃いグレーやブルー、黄緑色など、独特な色合いと風合いになるのが特徴です。あえて品質を過剰に厳しくしないことで、色や形の個体差を味わいとして楽しんでいただける、手づくりならではのあたたかみのある製品となっております。

    ロックグラス 冷酒デカンタ 丸ぐい呑 大鉢
  • 自動車の革シートを使用した製品

    自動車リサイクルにおいて、シートは車体本体と一緒にシュレッダーと破砕し、ASR(自動車シュレッダーダスト)として回収した後、RPF(固形燃料)の原料として使用することがほとんどですが、主に高級車に使用されている革シートは品質が高く丈夫なため、何か他に利用できないかと思い、新たな革製品の製作を考案しました。
    製作していただいているのは、北海道滝川市にある「株式会社レザースタジオ Kazu」様で、当社で回収した革シートを原料に名刺入れの製作にご協力いただいております。

    自動車のシート

    自動車のシートに使われている革は、製造メーカーや製造年により材質や色が異なります。使い込み具合や保管状況によってさらに異なり、それは「世界に1つ」の素材とも言えます。それらを素材として職人がハンドメイドで一つひとつ丁寧に組み合わせ、仕上げることで、世界に一つしかないオリジナリティのある名刺入れが出来上がりました。

    名刺入れ ブラック 名刺入れ プロストブラウン 名刺入れ キャメル 名刺入れ ワインレッド
北海道認定リサイクル製品 ロゴ

北海道認定リサイクル製品

北海道リサイクル製品認定制度は、道内で発生した循環資源を利用し、道内で製造加工された一定の基準を満たすリサイクル製品を北海道が認定し、PRを行うなどしてリサイクル製品の利用を促進する制度です。
当社が製作している「ガラス製品」および「名刺入れ」は令和2年度に北海道リサイクル製品認定制度で認定された製品になります。

  • 米ぬかを使用した製品

    マテックの関連会社「ばんけいリサイクルセンター」ではスーパーなどから出る食品残渣(ざんさ)を活用した堆肥を製造しており、当社ではその堆肥を利用して農薬・化学肥料を慣行の1/2以下に抑えた特別栽培米を新篠津村と共同で作っております。この育てたお米を精米した際に出る大量の「米ぬか」。米ぬかは米油やぬか床、堆肥などに使用されますが、リサイクルしきれずに廃棄されることも。そんな米ぬかを再利用できないかと考え、原料に米ぬかから取れるライスワックスを使用したクレヨンの製作を考案しました。
    製作していただいているのは、原料にライスワックスを使用しているクレヨン「キットパス」の開発メーカーである「日本理化学工業株式会社」様で、マテックの特別栽培米の米ぬかを使用したオリジナルキットパスの製作にご協力いただいております。

    米ぬかを使用したクレヨン

    キットパスはリサイクル堆肥を使ったお米から取れるワックスを使用し、石油系のオイルを使っていませんので、体や環境にやさしく安心してご使用いただけます。製造工程においてもライスワックスはこれまでよりも低温で溶かすことができるため、つくる人達にも環境問題にも配慮したものづくりが可能になりました。
    普通のクレヨンとしてだけでなく、水で溶けるので水彩絵の具としても楽しめます。お子様にも大人にも画材として幅広くお使いいただける製品です。

    キットパスが出来上がるまでの流れ
  • リサイクル鉄を使用した製品

    物が過剰に生産され、消費され、廃棄される中で、まだ使用できるはずの資源や素材を活かしたいという想いから、素材そのものの魅力をダイレクトに活かす鉄を使用した製品で、素材の可能性を引き出したいと考えました。
    マテックのリサイクル鉄から生まれ変わった南部鉄器は、本場盛岡の南部鉄器工房「薫山工房」の優れた伝統工芸品の技術によって誕生しました。昭和12年から続く薫山工房の南部鉄器は、伝統的技法をベースとした一品一品入念な手作業によって作られており、その品質の良さ、高雅な風格は他産地の追随を許すことなく、本場盛岡を代表する鉄瓶として広く知られています。

    リサイクル鉄を使用した南部鉄瓶

    南部鉄器には茶釜や急須、鍋など様々な製品があります。その中でもとくに有名なのが「南部鉄瓶」で、丸型、平丸型、なつめ丸型、南部型など様々な造形のものが古くから作り続けられています。
    今回新たに製作した南部鉄瓶には、南部鉄瓶の特徴の一つでもある表面の独特な模様に、マテックのシンボル的な存在のハート模様や星型をあしらいました。
    鉄瓶で沸かしたお湯は、鉄分の補給に効果があるだけでなく、カルキ(塩素)をほぼ除去しますので、いままで飲めなかった水道水が魔法のようにまろやかな味にかわります。IHでも使用できるので、普段のお茶やコーヒーなど日常的にお使いいただけます。

    南部鉄瓶 星霰(ほしあられ) 南部鉄瓶 水玉ハート模様 南部鉄瓶 ウェブハート模様 南部鉄瓶 雫ハート模様

    リサイクル鉄を使用した製品は他にも、北海道の雄大な自然と、代々受け継がれてきた技術を守り続けたいという想いから誕生した「北の名エシリーズ」の第一弾として、道内企業である「佐藤鋳工株式会社」様(妹背牛町)と「株式会社山上木工」様(津別町)と協力し、リサイクル鉄を使用した鉄皿を製作。素材を活かしたマグネットによる敷皿との一体感や、IHや直火でも使用可能な使い勝手の良さが特徴です。
    また、「株式会社ダイナックス」様(千歳市)と協力し製作したリサイクル鉄を使用したジンギスカン鍋は、北海道出身のゲージツ家 篠原勝之氏デザインによるもので、裏返すとホルモン焼きにも使用できます。道民のソウルフードであるジンギスカンを、もっと美味しく、もっとエコに楽しんで欲しいという想いが込められています。

    鉄皿(丸型) 鉄皿(角型) ジンギスカン鍋(表面はジンギスカン鍋) ジンギスカン鍋(裏面はホルモン焼き)
  • 小型家電から抽出・精製した銀を使用

    大自然に抱かれた丹波篠山の古民家で、鈴作家「イソガワクミコ」さんは、一つ一つ丁寧に手作り鈴を作り続けています。
    長く使われ、壊れたら修理し、最後は溶かして別の形に生まれ変わる。そんな循環を意識した鈴は、まるで自然そのもののように、人の暮らしに寄り添い、静かに語りかけてくれます。
    原料に使われている銀は、資源循環を生業とするマテックが、都市鉱山から丁寧に採掘し、抽出・精製しました。
    彼女の温かい想いと、循環負荷を減らし自然環境を守りたいというマテックの願いが共鳴し、この鈴が誕生しました。

    リサイクル銀を使用した熊鈴

    熊鈴には、山に入るときに動物たちへ挨拶するという意味も込められています。
    銀の風合いを生かした深い味わいと、何とも言えない存在感を放つ丸い鈴からは、優しく控えめな「ちりん、ちりん」という音が響き渡ります。
    動物との共存の想いが込められた、自然と私たちをつなぐ世界でたったひとつの鈴。この音色は、きっとあなたの心に深く響き、かけがえのない宝物となるでしょう。
    熊鈴に使用される銀材の純銀の含有率は95%、残りの5%は銅などの金属を配合することで、加工のしやすさや素材の安定性もあわせ持っています。

    鈴のアップ カラビナのアップ 組紐のアップ 熊鈴のカラーバリエーション

その他アップサイクル製品

  • エアバッグを使用したエコバッグ

  • 革シートとエアバッグを使用したテディベア

  • リサイクルステンレスを使用したジンギスカン鍋(デザイン:イラストレーター・永井博氏)

製品の詳細については当社ウェブサイトのMATEC PRODUCTSをご覧ください。

MATEC PRODUCTS

マテックプロダクツストア

マテックプロダクツストア

マテックプロダクツストアは、当社が手掛けるアップサイクル製品のほか、廃車から回収した自動車のリサイクルパーツの展示・販売を行っている店舗です。
2階には展示場スペースを設けており、当社のホームページやパンフレットで使用しているイラストの制作をしているイラストレーター「永井博氏」の原画を展示しています。

MATEC PRODUCTS STORE
〒080-2472 北海道帯広市西22条南3丁目34-1
TEL/0155-35-7711 FAX/0155-35-9911
営業時間/10:00~19:00 休業日/祝日
マテックプロダクツストア 内観 マテックプロダクツストア 自動車リサイクルパーツ マテックプロダクツストア 2Fギャラリー

オンライン販売

マテックプロダクツストアで販売しているアップサイクル製品をより幅広くご購入いただけるよう「Yahoo!ショッピング」へも出店しております。こちらは購入の際にTポイントやPayPayボーナスが貯まり、決済にもご利用できます。
また、自動車のリサイクルパーツも当社のオンラインショップサイト「I LOVE RECYCLE.com」でご購入いただけますので、ご興味のある方は是非ご利用ください。