ペットボトルのリサイクル
近年ペットボトルの生産量、消費量は年々増加の一歩をたどっています。1997年には1,000トン程度であったペットボトルの生産量が2006年には約2,500トンと約2.5倍に増加しています。
生産量、消費量が大きいということは排出されるペットボトルも増加していることになり、ペットボトルを効率的にリサイクルすることが重要になります。
マテックではペットボトルを破砕・洗浄し、ペットフレークと呼ばれるフレーク状に加工されます。ペットフレークはプラスチックメーカーに出荷し、衣類やぬいぐるみの中綿の原料として使われたり、シート状に加工された後にパックなど様々なプラスチック製品にリサイクルされています。
ペットボトルのリサイクルマーク
ペットボトルとはPET(ポリエチレンテレフタレート)でできているボトルですが、PET以外のプラスチックでできているボトルもあり、見た目では判断しにくいため、ペットボトル識別表示マークが付けられています。
※外装フィルムとキャップはPP(ポリプロピレン)やPS(ポリスチレン)など別の素材でできており、プラスチック製容器包装の識別マークが付いています。
ペットボトルの処理フロー
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1
異物の除去
ペットボトル以外の異物を除去します。
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2
破砕
破砕機によって細かく破砕します。
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3
洗浄・選別
破砕したものを水槽で洗浄し、比重選別によってPETとそれ以外のものに選別します。
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4
ペットフレーク
脱水・乾燥を行いペットフレークとして製品化します。
発泡スチロールのリサイクル
発泡スチロールはPS(ポリスチレン)を蒸気で約50倍に膨張させたもので、その約98%が空気でできています。軽量ですが重さのわりに体積が大きく、そのままだと輸送の際に非常にコストがかかります。
そのため、発泡スチロール減容機という機械で破砕・溶融・減容し、インゴット状に成型します。これにより効率的な保管と輸送を行うことができます。
スチロールインゴットは国内・外のプラスチックメーカーに出荷し、新たな発泡スチロールやプラスチック製品にリサイクルされています。
発泡スチロールのリサイクルマーク
一般的な発泡スチロール素材と言えるEPS(ビーズ法発泡スチロール)や、食品トレーやカップ麺の容器などに使われているPSP(ポリスチレンペーパー)、住宅の断熱材などに使われているXPS(押出ポリスチレン)は形状は異なりますが、素材は同じPS(ポリスチレン)でできており、一緒にリサイクル処理を行うことができます。
※見た目が似ているものに「発泡ポリプロピレン」というものがありますが、こちらはPP(ポリプロピレン)でできており、元となる素材が違うため一緒にリサイクル処理をすることができません。
発泡スチロールの処理フロー
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1
異物の除去
ガムテープやラベルなどの付着物や、混入している異物を取り除きます。
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2
破砕・溶融
発泡スチロール減容機で破砕・溶融します。溶融時に脱泡されることで元の体積の約1/100まで減容されます。
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3
冷却
溶融されたスチロール樹脂を型に流し込み、冷水に浸して冷却します。
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4
スチロールインゴット
インゴット状に成型され、スチロールインゴットとして製品化します。