プレス処理
アルミ缶やアルミサッシなどの非鉄金属で異物の混入がない、または少ないものは分別や選別などの処理は行いませんが、そのままではかさ張り輸送効率が悪いため、プレス機で圧縮してから非鉄金属メーカーへ出荷します。メーカーでは新たな非鉄金属の原料として利用されます。
※スチール缶は非鉄金属ではありませんが、アルミ缶と同じくプレス処理をし、製鋼原料として製鋼メーカーへ出荷します。
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アルミ缶プレス
アルミ缶をプレス加工したもの。プラスチックや鉄などの異物の混入度合によってA品、B品などと品位が異なる。
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アルミサッシプレス
住宅などの窓枠に使用されているアルミ製の枠をプレス加工したもの。着色やビス、ビニールなどの異物の有無や腐食の度合によって新切サッシ、ビス付きサッシ、ビニール付サッシなどと呼ばれ品位が異なる。
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一品合金プレス
縞板、板、角材など、同じ材質のものをプレス加工したもの。サイズはおよそ60cm~90cmで、異物の混入がないもの。
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ガラニウムプレス
鍋、釜、延ガラアルミ、アルミ屑合金などの混合屑で、腐食や異物付着が2%未満のもの。缶などは除く。
被覆線の処理
絶縁や強度を上げるためにゴムや塩ビ、ポリエチレンなどの被覆材で覆われた電線を被覆線と呼びます。被覆線のうち線が太く銅線の割合が多い被覆線は、銅線と被覆の分離が容易なため、剥線機という機械を使い銅線の回収を行います。回収した銅線は「光特号銅線」や「ピカ線」と呼ばれ、非鉄金属原料として販売します。
それ以外の雑線やハーネスと呼ばれる細い被覆線は、含まれる銅の割合が少なく剥線機では銅だけの回収が困難なため、破砕・選別機で銅と被覆部分とを分離し、銅の回収を行います。回収した銅は「銅ナゲット」と呼ばれ、非鉄金属原料として販売します。
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廃電線
電線加工工場や土木建築、工場解体時などに発生する銅線スクラップ。銅品位は30%以下のものから80%以上のものまで様々。
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雑線
屋内配線や製品製品などに使用されているビニールやポリエチレンなどで被覆された銅線。銅分が40%程度で含有する銅分により評価が変わる。
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ハーネス
多くの電線を束ねたもので、配線に適した長さと本数にまとめられ、カプラーを装備する。
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シュレッダーハーネス
シュレッダー処理後に選別された電線屑。
剥線機での処理
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1
切断
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2
被覆の剥離
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3
結束
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4
光特号銅線
銅ナゲットの製造
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1
一次破砕
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2
二次破砕
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3
被覆部分の回収
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4
銅ナゲット