マテック

リサイクルアート展2018:受賞作品(中学生の部)

2018 受賞作品(中学生の部)

グランプリ

ビー玉コースター(ビーダマコースター)/ 江別市立中央中学校 科学部(8名)

主な使用素材
木琴、廃棄された木の板、ビー玉
作品コンセプト
使わなくなった木琴を使って作った、小さな子どもも楽しめるビー玉コースターです。
アピールポイント
ビー玉を転がすときれいな音が鳴り、見ていてもとてもきれいで楽しいです。
はじについている金色の飾りもかっこいいです。
きれいな音が鳴るように定規で測りながら一つ一つていねいに作りました。
審査員 講評
役目を終え演奏されなくなった木琴を、ビー玉を転がして再び音を出す造形作品に生まれ変わらせた、そのことをまず評価したいと思います。
完成までの道のりを想像すると、恐らくみんなであれこれ意見や思いを出しながら、デザインや形、色、音の出し方などきめていったことと思います。
大切な造形要素であるリズム、ハーモニー、バランスなど美への追及があり、共同して制作する深まりや喜びをこれからも大切にしていってほしいと思います。

優秀賞

宇宙生命維持装置(ウチュウセイメイイジソウチ)/ 長島 ひなた

主な使用素材
ダンボール、ラジオの部品、コンピュータの基板、廃棄された工具、ボルト、ネジ、ワッシャー、スプリング、チェーン、ベアリング、蝶番、コンパス
作品コンセプト
生命は神秘的です。命のないものから、生物はつくられています。
人が使った物も長い年月使い続けると、愛着がわき命が宿ったように感ずる時があります。宇宙に存在する生物も、無生物からできていますが、生命が宿る装置のようなものがあって、生物として存在できるのではないかと考えたのです。
アピールポイント
画面を支えているのは、空き箱の段ボールです。それに、廃棄されたラジオの基板、コンピュータの基板、納屋にあった工具やボルトを貼りつけました。
すべて無生物ですが、生き物のような雰囲気が出る様にしたかったです。赤い色で、生命の存在を表したかったのです。
審査員 講評
46億年前、地球が誕生した後、様々な偶然が重なって生命が誕生したといわれ、その謎は完全には解明されていません。
人が長い年月使い続けると、たとえ無機質のものでも愛着がわき、命が宿ったように感じる、そのことを主題として造形作品に完成させたことを評価します。
ラジオやコンピューター、ボルトやナットなど長い間使われ、廃棄されたものが、形の統一感や変化をもち、台紙にした赤の色の強さがマグマのような感じで、それらが再び命を得たように浮き上がる躍動感のある造形作品となっていると思います。
これからも身近にあるたくさんのものを大切にし、命を吹き込んでほしと思います。

砂利工場(ジャリコウジョウ)/ 中山 留位

主な使用素材
ダンボール、ラジオの部品、コンピュータの基板、廃棄された工具、ボルト、ネジ、ワッシャー、くぎ、鉄パイプ、ゴムキャップ、ゴムチューブ
作品コンセプト
近くに砂利工場があります。ベルトコンベアがあり、下からみるとまるで恐竜の体内にいるようです。
ベルトコンベアのところどころに配電盤や機械装置が配置されています。
砂利も再生利用されているようで廃棄物も選別され、周辺に散らばっています。
この混沌とした様子を身近の廃棄物を利用して表現しました。
アピールポイント
画面を支持しているものは段ボールの箱を使用しています。それに凹凸をつけ、えのぐで彩色しています。
ところどころに、PC基板やネジ、歯車、ボルトなどを配置しています。
ラジカセの部品が今にも動き出しそうな雰囲気です。
審査員 講評
大体、見慣れたものは日常的に見過ごされれるものが多いのですが、ラジオの部品やコンピューターの基板、廃棄された工具などから、近所にある砂利工場を造形として表現しようとした発想を評価したいと思います。
直方体や円形の面白さ、青系統の中の赤のアクセント、黄色の帯など、造形の基本の形や色、質、量、構成などが造形表現として充実していると感じます。
いかにも稼働中の工場という雰囲気が現れていて微笑ましいです。

風LING☆フォーリンラブ(フウリン☆フォーリンラブ)/ 酒井 野花

主な使用素材
ボトルキャップ(王冠)、使用しなくなった金物のザル、劣化した線香立て、丸かん、ビーズ、玩具
作品コンセプト
瓶のキャップとリングが、まるで風と戯れ遊ぶかのようにきらめき、そして楽しそうにキュートな音を響かせる。まるで“風とLINGがフォーリンラブ!”
アピールポイント
廃品のキャップのギャップを楽しんでください。
様々なデザイン、色、そして形(くぼみがあったり、ゆがみがあったり)のキャップがたくさん集まり、組み合わさると実に面白いことに気づきました。視覚的にも十分楽しめます。
また、予想外に良い音がして、風鈴としての機能も十分です。

~ボトルキャップの豆知識~

  1. 1892年、アメリカ人のウィリアム・ペインターによって発明
  2. ひだの数は21個。力学的に考え、3の倍数で支えると安定するが、18個では弱くてすぐに外れる。24個では強すぎて開けにくい。よって21個になった。
審査員 講評
捨てられる運命のキャップをみて、同じキャップでもデザインはもちろん様々なくぼみやゆがみの異なる形やカラフルな色の美しさに気付き、それを造形作品にしようとした、「美に気付く心」や発想ををまず評価したいと思います。
また、それらを組み合わせ、音を出す風鈴にしようと工夫を更に進め、視覚、聴覚、触覚など五感を働かせ、美しい作品に完成させたことが素晴らしいといえます。
さらにキャップについて詳しく調べるなど、このように知性と感性の両方を働かせることが極めて大切なことといえます。